茨城県庁の展望ロビーから見渡す水戸の街並みと遠くの山並み
茨城県庁の展望ロビーから望む景色。水戸の街並みの向こうに、筑波山や太平洋まで見渡せます。

ハンドメイドへの興味から、調査の旅へ

AWANAひたちなかでは、普段はパソコンやタブレットを使った作業に取り組むことが多くあります。そんな中、気分転換に粘土で作品を作ったことをきっかけに、ハンドメイドに興味を持つ利用者さんが少しずつ増えてきました。

手を動かして形のあるものを生み出すハンドメイドは、完成したときの達成感を感じやすく、自分のペースでじっくり取り組めるのも魅力です。パソコン作業とはまた違った楽しさがあり、休憩がてら気軽に始められることも、興味を持つ方が増えた理由のひとつかもしれません。

自宅にある資材を持ち寄って制作を続けるうちに、自然と湧いてきたのが「他の作業所の方々は、どんな作品を、いくらで販売しているんだろう」という疑問でした。インスタグラムなどで他の作業所の作品を調べるようになり、ものづくりへの関心はどんどん広がっていきます。

そんなとき、B型作業所の作品販売会が開かれることを知りました。「せっかくなら、この機会に実際に見て調査しに行こう」。そうして、みんなで茨城県庁へお出かけすることになったのです。

見晴らし抜群の「茨城県庁 展望ロビー」

県庁といえば展望ロビー。ということで、まずは茨城県庁の展望ロビーへ立ち寄りました。一面に広がるガラスの向こうには、水戸の街並みはもちろん、筑波山や太平洋までもが広がっています。高い場所から眺める景色は開放感たっぷりで、それだけで気持ちが晴れやかになりました。

景色を撮影したり、展示物をじっくり眺めたりと、それぞれが思い思いに過ごす時間に。何気なく景色を切り取るこうした体験も、普段の動画やイラストの制作で生きてくる「見る力」を育ててくれます。

事業所の外に出て、新しい景色や雰囲気に触れることは、それ自体がよい気分転換になります。普段とは違う環境で過ごす時間が、制作へのモチベーションや、次の作品のアイデアにもつながっていきます。

茨城県庁の展望ロビーで窓の外の景色を撮影する利用者さん
ガラス越しに広がる景色を撮影中。どの角度で切り取ろうか、思い思いにカメラを構えました。

景色を堪能した後は、目的の販売会へ

景色をたっぷり楽しんだ後は、いよいよ目的の販売会へ。会場に並ぶさまざまな作品を見ながら、「どういう商品が売られているのか」「値段はいくらくらいか」を一つひとつ調べていきました。

茨城県庁のロビーで開かれたB型作業所のハンドメイド作品販売会の会場
会場には、各作業所の手づくり作品がずらりと並びます。アクセサリーや雑貨など、見ているだけでも刺激をもらえる品ぞろえでした。

値段や商品の種類を調べることは、ただ価格を知るだけではありません。どんな素材が使われているのか、どんなふうに並べると手に取ってもらいやすいのか——他の作業所の工夫に触れることが、そのまま自分たちの作品づくりのヒントになります。

熱心にリサーチする一方で、並んでいた美味しそうな食べ物や、自分好みのお気に入りの作品を見つけて、実際に購入する姿も見られました。同じB型作業所として活動する仲間の作品に間近で触れる時間は、大きな刺激であると同時に、「自分たちもこんなふうに届けてみたい」という目標を持つきっかけにもなります。素敵な作品にたくさん触れ、これからの作品づくりに向けた刺激をもらった、実りある一日となりました。

販売会で並んだハンドメイド作品を手に取って調べる利用者さん
気になる作品を手に取って、じっくり調査中。「どんな素材を使っているのか」「どう見せているのか」を間近で確かめました。

B型作業所の作品販売会という「発表の場」

就労継続支援B型事業所では、利用者さんが制作した作品を展示・販売する販売会が各地で開かれています。日頃つくりためた作品を、お客さんに直接届けられる、いわば「発表の場」です。アクセサリーや雑貨、焼き菓子など、事業所ごとに個性があり、見て回るだけでも楽しい時間になります。

自分の作品を見てもらい、手に取ってもらえる経験は、何よりの励みになります。今回のように他の作業所の販売会を見学することは、「次は自分たちも参加してみたい」という前向きな目標を持つきっかけにもつながっていきます。

AWANAひたちなかの活動について

AWANAひたちなかでは、動画編集、作曲、アナログイラスト、デジタルイラストなど、創作を中心とした活動を行っています。撮影した素材をつないで一本の映像に仕上げたり、オリジナルの音楽をつくったり、手描きとデジタルの両方でイラストを描いたりと、表現の入口はさまざまです。今回のハンドメイドのように、利用者さんの「やってみたい」という気持ちから新しい活動が広がっていくのも、AWANAひたちなかの魅力のひとつです。

活動は、利用者さんそれぞれのペースに合わせて進めています。「いきなり制作は少し不安」という方も、まずは無理のないところから少しずつ始められます。今回の見学ツアーで得た刺激を、これからの作品づくりにも少しずつ生かしていく予定です。創作に興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。

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