「やってみようかな」から始まった制作
今回のハンドクラフトは、ひとりの利用者さんが趣味で使っていたビーズや金具を持ってきてくれたことがきっかけでした。
最初から大きな企画として始まったわけではなく、「少しやってみようかな」という軽い一言から、自然に作業の輪が広がっていきました。
AWANAひたちなか店では、動画編集、音楽、イラストなどの創作に取り組む方が多くいます。一方で、手芸やアクセサリーづくりのようなハンドメイドは、最初から得意だと感じる方ばかりではありません。
「センスがないかもしれない」「こだわりすぎて完成しないかも」「スタッフに変だと思われたらどうしよう」。そんな気持ちを口にしながらも、まずは材料を手に取ってみるところから始まりました。
スタッフをイメージして、色と形を選ぶ
制作の方向性が決まったのは、「スタッフへのイメージで作りたい」という一言からでした。
誰かを思い浮かべながら色を選び、ビーズの並べ方を考え、金具とのバランスを見る。単にきれいなパーツを並べるだけではなく、「この人らしさ」をどう表現するかを考える作業になりました。
全体のバランスを取るのは簡単ではありません。色が強すぎると全体が重く見えたり、反対に淡い色ばかりだと印象がぼやけたりします。
利用者さん同士で「こっちの方が合うかも」と話し合ったり、スタッフに直接イメージを聞いたりしながら、何度も並べ替えていました。すぐに完成形が浮かぶ方もいれば、迷いながら少しずつ形にしていく方もいて、進め方の違いそのものが制作の面白さになっていました。
不安だった時間が、夢中になれる時間へ
始まる前は不安の方が大きかったハンドクラフトでしたが、いざ手を動かしてみると、時間を忘れるほど集中する姿が見られました。
「もう少しここを変えたい」「この色を足したらどうなるかな」と試しながら、気づけば次の作品の話に移っている。完成させることだけでなく、迷って、比べて、選び直す過程にも楽しさがありました。
挑戦してみないと、自分の中にある得意さや好きな感覚には気づきにくいものです。
今回の制作では、細かな作業が得意な方、色合わせが好きな方、人の雰囲気を形にするのが上手な方など、それぞれの違いが自然に見えてきました。できることを増やすというより、「こんなことも楽しいかもしれない」と感じられる入口になったことが、大きな収穫でした。
見ている人にも広がる楽しさ
今回、実際に手を動かしていたのは女性の利用者さんが中心でしたが、制作している様子を見ていた男性の利用者さんも、会話に加わったり、完成品を見て笑顔を見せたりする場面がありました。
作る人だけが楽しいのではなく、そばで見ている人にも「次はどうなるんだろう」という期待が生まれる。そんな空気が、室内全体に広がっていました。
創作活動の良さは、完成品そのものだけではありません。
作っている途中の悩み、思いついた瞬間の声、完成した時に周りが反応してくれること。その一つひとつが、次の制作に向かう力になります。AWANAひたちなか店の活動では、こうした小さな変化を大切にしながら、利用者さんそれぞれのペースで表現の幅を広げています。
物販に向けて、作品づくりは次の一歩へ
今回のキーホルダー制作は、物販に向けた作品づくりの第一歩でもあります。
すぐに販売できる完成品にするには、強度、見た目の統一感、価格のつけ方、包装、説明文など、まだ整えることがたくさんあります。それでも、「自分たちの手で作ったものを、誰かに手に取ってもらう」という目標があることで、制作への向き合い方も少し変わっていきます。
いつかイベントや物販の場で、今回のような作品を皆さんのお手元に届けられるように、少しずつ準備を進めていきます。
その時は、ぜひ手に取って、色や形に込められたそれぞれの工夫を見ていただけたらうれしいです。
AWANAひたちなか店の制作活動について
AWANAひたちなか店では、動画編集、作曲、アナログイラスト、デジタルイラスト、ハンドクラフトなど、創作を中心とした活動を行っています。
「得意なことを仕事に近づけたい」「まずは自分のペースで作業を続けたい」「人と話しながら制作してみたい」など、目的やペースは人それぞれです。
見学では、実際の作業スペースや活動内容をご案内しています。ハンドクラフトや物販準備に興味がある方も、まずは雰囲気を見に来てください。
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※本記事に掲載している写真は、撮影時に本人の許諾を得て撮影・掲載しています。掲載の取り下げをご希望の場合は、AWANAひたちなか店までお問い合わせください。