AWANAひたちなか店の一角に立てられた笹に、色とりどりの短冊と手づくりの飾りが揺れている様子
事業所の一角に立てた笹に、色とりどりの短冊とモールの飾りが少しずつ増えていきました。窓から差し込む夏の光の下、緑の笹が事業所の空気をやわらかく変えていきます。

AWANAひたちなか店に、七夕コーナーができました

「あちこちで七夕飾りを見かける季節ですね」。
そんな何気ない会話から生まれた、小さな企画です。
スタッフが自宅から笹を切り出して持参し、オフィスの一角に立てました。
そばには、色とりどりの短冊とペン、モール(手芸用のワイヤー)を用意。
いつもの作業スペースに、季節の彩りがそっと加わりました。

遠巻きに眺めていた人も、一人、また一人と

初めは、少し離れたところから笹を眺めている利用者さんもいました。
「書いてもいいのかな」と、様子をうかがうような表情で。
けれど一人が短冊を手に取ると、二人、三人と続いていきます。
ペンを走らせる背中が並び、いつのまにか笹のまわりに小さな輪ができていました。

事業所に立てた笹を、法被を着た利用者さんが眺めている後ろ姿
初めは遠巻きに眺めていた笹も、短冊が増えるほど自然と人が集まってきます。「あの短冊、誰が書いたんだろう」と、眺める時間そのものが会話のきっかけになりました。

切実な願い、夢のような願い、人それぞれ

集まった短冊を眺めると、その幅の広さに思わず笑顔になります。
「早くプリキュアに成りたい」という夢いっぱいの願いもあれば、「今年の夏は暑すぎませんように」という、誰もが深くうなずいてしまう切実な願いも。
欲しいもの、なりたいもの、直したい癖……。
人それぞれの願い事が並ぶと、それについての話が自然と弾みます。
「その気持ち、わかる!」と、短冊がきっかけで会話が広がっていきました。

ハート型のモール飾りが結ばれた短冊に、夢のような願い事が書かれている
ハート型のモール飾りを添えた、夢いっぱいの一枚。願いの大きさも形も自由なのが、短冊の良いところです。
窓の青空を背景に「今年の夏は暑すぎませんように」と書かれた紫色の短冊
窓の外の青空を背に、「今年の夏は暑すぎませんように」。思わずうなずいてしまう、みんなの本音のような一枚です。
紫・青・オレンジ・ピンクなど色とりどりの短冊が笹に並んで揺れている
紫、青、オレンジ、ピンク。色とりどりの短冊が並ぶと、それだけで気持ちが華やぎます。イラストを添える人もいて、一枚ごとに書いた人らしさがにじみます。

モールで作る、手づくりの飾り

短冊を書くだけでなく、モールでハートや文字の飾りを作ってくれる利用者さんもいました。
ピンクや水色のモールをねじって作った飾りが笹に揺れると、コーナーが一気に華やぎます。
「これはどう作るの?」と手元をのぞき込む人、黙々と細かい作業に没頭する人。
得意なことを持ち寄ると、同じ空間に、いろいろな関わり方が生まれます。

緑の短冊のそばに、赤・黄・水色のモールで作ったハート型の飾りが結ばれている
短冊のとなりに、モールで形づくったハートの飾り。作品づくりが得意な人にとっては、七夕コーナーもひとつの制作の場になりました。
ピンク・黒・水色のモールでひらがなの文字をかたどった手づくりの飾り
モールで一文字ずつ形づくった飾り。細かな手作業ですが、「かわいくしたい」という気持ちが、集中する時間を楽しいものに変えていきます。

「もう思いつかない」――自分の願いを見つけるのは、意外と難しい

一方で、二つほど願い事を書いたところで「もう思いつかない!」という人もいました。
これは、とても正直な感覚だと思います。
日々を過ごしていると、目の前のことに追われて、"自分は本当は何を望んでいるのか"を立ち止まって考える機会は、なかなかありません。
自分の希望や目標を見つけることは、実は意外と難しいことなのかもしれません。
だからこそ、短冊という小さな余白は貴重です。
「何を書いてもいい」と言われて初めて、心の奥にしまっていた願いに、そっと目を向けられる。
書けた数が多いか少ないかではなく、"自分の気持ちを考えようとした時間"そのものに意味があると、私たちは考えています。
年に一度、自分の中にある思いに向き合ってみるのも、良いものですね。

季節の行事を、事業所で大切にする理由

AWANAひたちなか店では、こうした季節の行事の時間を大切にしています。
就労継続支援B型は、働くための活動の場であると同時に、一人ひとりが安心して過ごせる日々の居場所でもあります。
七夕やお花見のような行事は、生活にリズムと彩りを与え、「今年もこの季節が来たね」という感覚を、みんなで分かち合う機会になります。
毎日の作業だけが続くのではなく、季節の節目にふっと肩の力が抜ける時間があること。
それが、無理なく通い続けられる事業所の土台になると考えています。
そして、短冊に願いを書くという行為は、遠回りのようでいて、"自分は何を大事にしたいのか"を言葉にする小さな練習でもあります。
将来の目標や、これからやってみたいことを考える場面でも、この「自分の気持ちを言葉にする」力は、きっと土台になっていくはずです。
見学の際にも、「どんな作業をするか」だけでなく、「どんな雰囲気の場所で、どんな一年を過ごすのか」という視点で見ていただけたらと思います。

スタッフも、一緒に願いました

願い事を書いたのは、利用者さんだけではありません。
スタッフも一枚。「猫背をなおしたい。スタッフ一同」と、猫のイラスト付きの短冊が笹に揺れていました。
支援する側とされる側、という線を少しだけゆるめて、同じ笹の下で一緒に願う。
そんな時間そのものが、AWANAらしい距離感なのかもしれません。

「猫背をなおしたい。スタッフ一同」と猫のイラストが描かれた赤い短冊
「猫背をなおしたい。スタッフ一同」。猫のイラストを添えたスタッフの一枚も、笹の仲間入り。肩の力が抜けた願いが、コーナーをやわらかい空気にしてくれました。

AWANAひたちなか店について

AWANAひたちなか店は、茨城県ひたちなか市の就労継続支援B型事業所です。
動画編集、作曲、イラストなど創作を中心とした活動に加えて、今回のような季節の行事も一緒に楽しんでいます。
通所には送迎があり、昼食もご用意しています。
「いきなり作業に入るのは不安」という方も、まずは見学や体験から、ご自分のペースで始められます。
作業内容や1日の流れ、送迎・利用の条件などは、下記のページからご確認いただけます。見学のご予約・ご相談は、いつでも受け付けています。

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参考情報

最終確認日: 2026年7月3日

※本記事に掲載している写真は、撮影時に本人の許諾を得て撮影・掲載しています。掲載の取り下げをご希望の場合は、AWANAひたちなかまでお問い合わせください。